2014年11月04日

夜道の短歌

街灯に蟷螂独り照らされて
思わず我も
じっと祈らん

虫の声
セックスしたいと泣き喚く
一度くらいは真似してみたい

夜道一人
聴こえるは唯虫の声
泣きたいのはこっちの方だ

秋風がやけに冷たいこの頃も
誰も我には
秋波送らず

新聞を配りし人とすれ違い
今日も朝日を
ここで迎える

文筆で
金を稼ぎし人々は
この感情を何と名付ける

今は唯
口を開けば恨み節
咳をするのも憚るこの身

居た堪れず
三畳間から逃げ出して
益体もない歌を詠む夜

posted by 淺越岳人 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 啄木ごっこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月27日

最近の短歌

秋晴れや
台風一過の清々し
我が単純に舌打ちをする

独り言増えしに気付き
心根の弱りしに気付き
咳払いをし

久々にあいつに連絡してみよう
秋晴れだから
再会日和

電話口
懐かしさと同量のぎこちなさ在り
久々の声

沈殿す年月故の屈託が
我が口数を
無駄に多くし

人道に悖る行為をしてみたい
朝ふと思う
温い布団で

解散す
モトリー・クルーが好きだった
同級生の名はなんだっけ

瞼閉じ
仕事の隙見てレッドブル
昨日は友と朝まで語り

一度でも我に頭を下げさせし
人みな死ねと
さすがに祈れん

前向きにいつも笑顔でいる者を
バカと教えし
母は正しき

結婚しスーツ似合いし友は元東京生まれヒップホップ育ち

posted by 淺越岳人 at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 啄木ごっこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月25日

The Yellow Monkey短歌

雨の中
傘もささずに走るのを
大事と気付くための10年

会いたくて
テレビはわざとつけたまま
こんな夜は君に会いたくて


生命のスタッカートを鳴らしたい
流星のような
雨をただ待つ

かき集め
愛と勇気と絶望は
やっと片手に余るくらいに

「ありがとうさようならきっと好きだった」
きっとじゃないと
今にして思う

君にまた言えなかったあの日から
幾つの夜が
逃げていったか

「迷惑とコーヒーは掛けちゃいけない」と
守れているのは
コーヒーだけか

SO YOUNG
屈託なくそう叫ぶため
俺も貴方も年を重ねて

空の青
見せたいけれど君は来ず
本当の気持ちも未だ言えない






posted by 淺越岳人 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 啄木ごっこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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